政府は、11月10日に令和５年度補正予算案を閣議決定しました。

 

人手不足対応の施策や三位一体の労働市場改革の推進に関する施策などが盛り込まれています。

 

正社員転換を希望する非正規雇用労働者の正規化を促進するため、キャリアアップ助成金（正社員化コース）が拡充されます。

 

中小企業が正社員化した場合の助成金額を、現行の１人当たり57万円から80万円に引き上げるとともに、有期雇用の期間が長期化している労働者も新たに対象に加えるとしました。

 

①助成金額の引上げ（金額は中小企業）

現在：1人57万円・・・1期6ヵ月

拡充：1人80万円・・・2期12ヵ月

※有期→正規の金額

※無期→正規は上記の半額

 

②対象となる有期雇用労働者等の 要件緩和

現行：6ヵ月以上3年以内

拡充：6ヵ月以上

 

〇キャリアアップ助成金とは

有期雇用労働者、短時間労働者、派遣労働者といったいわゆる非正規雇用の労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員化等の取組を実施した事業主に対して助成するものです。

6ヵ月以上非正規雇用されている労働者を、計画に基づいて３％以上昇給した上で、正社員へ転換した場合に支給されます。

※その他にも要件があります